真光寺の家(第二期 スケルトンリフォーム)
●作品の紹介●
・構造体のみを残した大改修+増築
前回の改修から6年。家族も増え、5人住まいで手狭となった住宅を再び手を入れる機会に恵まれた。
今回の計画は2005年に行った2階部分の改修を生かし構造体に対して耐震補強を施し、増築と内外装の総入れ換えを行った。
既存の筋違いを耐力として用いず、外周を構造用合板で覆うことで全体として剛性を高めている。
・動線の変更
小さい子供が飛び出てしまう恐れもある北側道路に面した玄関を西側の小道側へ向きを変え、
玄関からすぐの狭かった階段をとりやめ、家族団らんの空間の中心となるような場所にらせん階段を設置。2階の使い分けを180度入れ換え就寝エリアを北側に、遊びのエリアを階段室側にし、新たに大きな納戸空間も確保した。
・"五尺八寸"
前回の改修で採用した付け長押を1階部分にも設置。建具を日本的な寸法である五尺八寸(1758mm)に抑え、付け長押、鴨居とともに部屋の重心と空間の広さをコントロールすることを試みた。
●DATA●
所在地 東京都町田市
構造 木造在来工法(建売り物件)
規模 2階建て
主用途 住宅
施工床面積 92m2(約28坪)
設計期間 2010年05月〜2011年12月
工事期間 2010年12月〜2011年4月30日(4ヶ月間)
施工 柴田工務店(大和市)