ダイニングキッチン　テーブルはワカ設計室のデザイン・制作 駐車場脇の塀沿いに芝生の立上がりを実験的に制作 釘隠しならぬ"ボルト隠し金物"チタン製 小林京和 制作
●作品の紹介●
・アトリエ+ギャラリー+一人暮らし
私の母の将来的なひとり住まいの「離れ」として計画した。　亡父の彫刻作品を納め、
自身の趣味を楽しむことができるような場として、また独立した子供達が集まることが
できるようなオープンなスペースが軸となっている。
・オープンで単純な空間
内部構成は単純で、4間×4間の平面の内、半分を吹抜けの広間とし、他目的に使用。
残りの半分に機能的な部分が集約されている。しかしながらバタフライ型の屋根により、
高さ方向に変化のある空間となっている。広間からは空間全てを見渡すことができ、
2階に置いた彫刻達に囲まれるような感覚を受けるようになっている。
・素材
使用した材料はその素材感をそのまま活かし、生石灰クリームの白、木材の明るい茶色を基調として
生活の背景として溶け込み、馴染むようになることを願った。吸湿吸着性の良い素材と、
塗装の類いをできるだけ排除したことにより新築特有の鼻を突く臭いが一切ない。
・あたたかく、蒸しあつくないこと
全てのガラス面にペアガラスを用い、また屋根面・壁面・基礎底面の高断熱処理により、
室内の温度環境は緩やかな変化に留まっている。　風の通り道を意識して穿った窓により、
エアコンを設置しなくとも快適な環境を得られている。
吹き抜けの広間には、底冷えに配慮して全面温水床暖房を敷設してある。

●DATA●
所在地　　　　東京都町田市
構造　　　　　木造　　　
規模　　　　　地上2階　　　
主用途　　　　アトリエ付住宅　　
敷地面積　　　150.44m2
建築面積　　　57.96m2(17.56坪)
延床面積　　　81.97m2(24.84坪)
設計期間　　　1999年1月〜（企画段階を含む）
工事期間　　　2001年12月〜2002年6月

構造設計　　　柏原和子構造設計事務所
施工　　　　　大祥工業株式会社(新宿区)