本町田の家(耐震改修+リフォーム)
●作品の紹介●
・若い世帯にバトンタッチ
学生時代まで住んでいたご実家を引き継いだ施主が、時折戻る母の部屋を残しつつ
今のスタイルに合わせた間取りに変更、断熱改修、耐震改修も兼ねたリフォームを行った。
・細切れな部屋割りを無くし広いワンルームの1階リビングダイニングに。
基本的な水廻りは元の位置のまま、施主あこがれの対面キッチン化。
リビングダイニング続きの和室との間仕切りを取り払い、ひと続きの空間にしつつ
一段掘り下げたリビングに溜まりを設けた。
細切れの水廻りは洗面脱衣とトイレを一体化
施主がセレクトしたタイル貼りの落ち着いたモダン空間に。
大きな洗面シンクは熱帯魚水槽のメンテナンスに最適化した。
・明るいサンルームから広いベランダへ
既存の直線階段を螺旋階段に付け替えて2階へと自然につながった明るいサンルームへと続き、
駐車場上部の広いベランダ空間へ出られる構成となっている。ここはハンモックを吊って第二リビングにもなっている。
既存2階和室と洋室は一部自主施工の塗り壁などで内装を一新させ、また細かい手を入れた。
特に廊下の吹き抜けを通して1階書斎へと光を届けるための天窓は通風路として大きな効果をあげている。
・心地よい温熱環境のために
利用頻度の低かったガス温水床暖房の見直しとガスFFヒーターで高温となった居室と断熱性の低い廊下によるヒートショックの改善のために暖房方式を改めた。
輻射暖房として定評のある温水ラジエントヒータを間仕切りスクリーン代わりに設置。
断熱性の高い木製サッシ交換による室内の温熱環境の平均化を目指した。
・持続的なメンテナンス
外装の変更や塗装の更新は行わず、育ちすぎた植木を整理。木製のルーバーを通りとベランダに巡らせて
印象的な外観を構成した。木製ルーバーは入手の容易な1×4材を用い塗装は施主が行うことで経年のメンテナンスのハードルを下げるようにした。
●DATA●
所在地 東京都町田市
構造 木造
規模 地上2階
主用途 住宅
設計期間 2012年11月〜2013年5月
工事期間 2013年5月〜2013年10月
施工 柴田工務店(神奈川県大和市)